本記事では、一人社長という言葉の正式な意味や、株式会社として一人社長のみで運営する際のメリットデメリットを紹介したいと思います。
一人社長の正式な意味とは?
まず初めに、一人社長という言葉の正式な意味とは何でしょうか?
そもそも、一人社長という言葉は辞書に載っておらず、造語という認識でよいと思われます。
意味としては、「会社において従業員を雇わずに社長一人で運営している」状況を指すという感覚かと思われます。
会社といえば各部署毎に社員がいて、社長や役員、各役職者がいるようなイメージですが、社長一人だけでも会社としては何も問題はありません。
株式会社で一人社長の意味はある?
株式会社にて一人社長で運営される意味はあるのでしょうか?
それは業種や収益性において様々なメリットデメリットがあり、一概には答えを出すことは難しいですが、会社を社長一人で運営していくことに意味は存在します。
もちろん、社長さんの仕事のスタイルや業種によって全く意味が違ってきますので、今回はメリットとデメリットを観ていきましょう。
株式会社を一人社長のみで運営するメリットデメリット
実際に株式会社を一人社長のみで運営した場合のメリットとデメリットとは何でしょうか。
以下でリスト化してみました。
メリット
- 人件費がかからない
- オフィスが必要ない
- 必要経費が少ない
メリットはやはりお金に関することが中心です。
会社を運営する上で一番高い固定費とは社員への給料といわれていますから、従業員がいないなら人件費もかからず、そして広々としたオフィスも必要ありません。
その他の人を雇った際に発生する各種経費も必要ありませんので、キャッシュフローとしてはだいぶ楽になると思われます。
デメリット
- 作業量が増える
- 専門知識を蓄積しないといけない
- 社会的信用が得られにくい
人を雇わない分、会社の業務をこなすのもすべて自分一人となりますので、作業するは増えて本業への作業時間はどんどん削られてしまいます。
また、経理や人事などの専門知識が無い状態で作業をするのはとても難しいことなので、専門知識の蓄積が必要となります。
人を雇わずに会社を経営していくうえで、社会的信用度も得られにくいのがデメリットといえるでしょう。
従業員を雇わずに会社はできるの?
そもそも、一人社長という言葉が意味するように、従業員を雇わずに会社の経営は可能なのでしょうか?
答えとしては、従業員を雇わずとも会社の経営は十分可能です。
必要な業務をすべて外注にしてしまえばよいのです。世間には様々な外注業者がありますので、これらに仕事として依頼することで、会社の運営はなにも問題ありません。
人を正社員として雇うよりも安い金額で業務を行ってくれるのです。
外注すべき業務とは
以下に一人社長が外注したほうがいい職種をまとめてみました。
経理
会社をお金を管理する業務です。経理は特に経費の仕分けなど専門知識が必要となる部署となるため、社長自ら一から勉強していては時間がかかります。
ならば、経費処理など決算を出すために必要な仕分けなどは全て外注に任せてしまったほうが楽だと言えます。
営業
商品を売り込むために営業は必要不可欠。でも社長一人で営業をし続けるとなると、営業件数に限界はありますよね。
そんな時は営業代行などに依頼をして、商品を売るための営業を外注化してしまうのも一つの手です。それによって浮いた時間はほかの作業に充てたり、商品の品質管理に時間を割けられます。
人を増やせば増やすほど営業件数というものは増加できますから、人を雇わずに外注で低価格の営業をできるのは強みと言えるでしょう。
エンジニア
大手ですと内製でエンジニアを雇っているものですが、エンジニアを雇うのは一般職種よりも高い給料が必要なるため、初めのうちは外注として製作依頼をしてしまうほうが安く仕上がります。
開発してもらったものが高い収益を生み出せるようになったら、機能を安定させるためにエンジニアを囲い込み、より高品質なものを作っていければいいので、まずは外注し、様子を見るべきです。
エンジニアの場合フリーで働いている人も多いので、単価次第では快く仕事を受けてくれるでしょうから、まずは紹介サイトなどで探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回紹介した一人社長という言葉の意味ですが、従業員を雇っているかどうかという面で使われる言葉といえるでしょう。
人を大量に雇って資金が回らなくなってしまっても駄目ですし、膨大な量の仕事を社長一人で捌くのも難しい、どちらにもメリットデメリットは存在しますので、自分の業務内容などをしっかり考えて、人社長で行くのか人を雇うのか決めましょう。