本記事では、一人社長として会社を運営した際のメリット・デメリットを紹介したいと思います。
そもそも一人で会社を経営できる?
結論から言えば、会社は一人でも経営できます。
一人社長という言葉があるくらいですから、業態によっては問題なく経営できてしまいますね。
しかし、一般的な企業は社長が居て部下がいて、特に人事や経理、事務作業を行っている従業員が多数働いているのが普通です。
もちろん、人を雇わずに一人社長として会社を経営していくことで、様々なメリット・デメリットが存在しています。
以下でそのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
一人社長のメリット・デメリット
メリット
- 事業を好きに動かせる
- 人件費をかけなくてよい
- 大きな事務所も必要ない
- 作業場を好きに設定できる(自宅でもよい)
メリットの評価としては、やはり自由度が高いことです。
一般的な企業でしたら、従業員の数や業態の規模によって事務所の大きさを気にしないといけず、家賃が高額となってしまいます。
しかし一人社長なら従業員が出社するといったこともないので、必要最低限の小さい部屋を借りれば事足ります。
社長の考えによっては、大きな事務所や有名ビルのテナントに入って知名度を高めたり企業としての拍をつけたがる人もいます。そのためにあまりに高い家賃を毎月支払うのはあまり良い考えとは言えませんね。
そして人を雇わないということは、毎月固定で発生する人件費が極力抑えられるということです。経費で一番高いのは人件費と言われるくらいですから、雇えば雇うほど経費と税金が発生します。
そんな心配もなくなるのが一人社長のメリットではないでしょうか。
デメリット
- 営業や事務作業をすべて自分で行う必要がある
- 外注に依頼すれば費用が掛かる
- 顧客からの信用度が低い
デメリットとしては、事業に対して人の手が足りないことです。
営業や事務作業など、一般企業では専門職を雇って業務に当たってもらうのが普通ですが、一人社長の場合はそうもいきません。
経理など専門職を外注化することは自身の作業時間を大幅に短縮できてよいことですが、その分費用は発生し、管理が複雑になってきます。
また、社内の財政管理などを明確に把握しておく必要もあり、数値に何か問題があった場合でも原因追及が難しくなります。
自身ですべてこなすということが最大のデメリットではないでしょうか。
人を雇うのはメリット・デメリット?
人を雇うことで発生するメリットは、やはり業務の細分化です。
人を採用するための人事部、会社のお金を管理する経理部、会社の商品を販促する営業部、便利屋として様々な業務を任される総務部。
これら全てに人を配置して大きくなっていくのが企業です。日本に多数存在する大手企業もバックオフィス組は人材が豊富で、会社を運営していくのに重宝されています。
一人社長としてはこのバックオフィスの仕事を自らしなければならず、その業務量は膨大なものとなってしまいます。
しかし、人が増えれば増えるほど、従業員たちへの給料が毎月発生します。
会社で一番お金がかかる経費は人件費です。人を雇えば雇うほど人件費がかかりますから、その分会社としては稼がなくてはいけません。
一人社長は人件費がかかんらない分、業務が膨大になってしまうのですね。そこで利用したいのは外注です。
他社の経理業務などを請け負う外注企業もありますので、そこに依頼をかけてもよいかもしれません。もちろん、人を雇うよりも高い費用が発生します。
これについては必要な時だけ外注に依頼し、毎月かかるコストを抑える考えでもよいかもしれません。
一人社長はコロナの影響も受けにくい
昨今はコロナの影響で様々な企業の業務形態が見直されています。
特にテレワークの導入により、会社に出勤する必要がなくなった企業も少なくなく、その分無駄な賃料をかけていた事業も多いはず。
一人社長の場合は大きなオフィスなど不要で、どこでも作業ができますから、コロナによって仕事に影響が出るといったことは少ないはずです。
まとめ
一人社長に様々なメリット・デメリットがありましたが、業務内容によってはこれらが逆転する可能性もあります。
自分の仕事にあった方法を探して、賢く会社を運営していきましょう。