会社運営に必須な銀行口座、一人社長向けに必要な銀行口座を紹介したいと思います。
会社運営や起業に銀行口座は必須!
起業された方なら絶対的に必要になってくるのが銀行口座です。個人事業で運営されている方なら個人の口座をそのまま利用しても問題ないですが、起業ならそれは難しくなります。
法人の銀行口座を持っているかどうかで取引先との信用度も段違いであり、場合によっては取引自体ができない可能性も非常に高いです。
起業直後に銀行口座開設を行うべきですが、必ず必要となる書類がありますので、まず以下書類を用意しましょう。
口座開設の必要書類
- 履歴事項全部証明書
- 印鑑証明書
- 代表者の身分証明書
これらは必ず必要となります。(印鑑証明書は必要ない場合もあり)
特に履歴事項証明書は申請時にはコピーの提出や、ネット申し込みならスキャンデータでも問題ありませんが、口座開設が許可された際に必ず原本が必要となりますので、枚数を確保しておきましょう。
起業時に履歴事項全部証明書が何枚必要かはこちらで解説
代表者の身分証明書については車などの免許証があれば万全です。
もし免許証がない場合は、住所を特定できるもの、顔写真が入っているものなどを用意しておくとよいです。
直ぐの開設ならネットバンク!
起業後すぐに銀行口座が必要なら、ネットバンクに申し込むのがおすすめです。
ネットバンクは特定の支店がなく、オンライン上ですべて完結する銀行で、開設申請もすべてオンライン上、または郵送で受付しております。
その特性上、開設審査も早く、都市銀行や地方銀行よりも開設のハードルが低いのが特徴です。
起業後すぐに開設できるお勧めのネットバンクは以下の通りです。
- ジャパンネット銀行
- りそな銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
これらのネット銀行は創業支援などにも力を入れてくれているので、口座を開設しやすい印象があります。
また、feeee株式会社の創業支援を使えば、銀行口座開設も有利に進めてくれます。ジャパンネットと提携しているため、口座の開設から創業融資など手厚くサポートしてくれています。
融資を受けるなら都市銀行、地方銀行が必須!
古くから企業と二人三脚で手助けしてくれているのが都市銀行や地方銀行です。
ネットバンクと比較すると知名度や信頼度が高く、取引先からの見栄えもよくなります。
特にメガバンクと呼ばれる都市銀行は、開設できるなら持っておいて損はありません。また、今では様々な地方銀行も支店がありますので、職場に近い銀行には足を運んでおきましょう。
また、ネットバンクと比較した場合、都市銀行と地方銀行では様々な融資制度を受けることができます。
もし創業融資として銀行から保証協会付きの融資や日本政策金融公庫から融資を受けたいと考えている場合は、ネットバンクでは審査は通らないので、必ず都市銀行と地方銀行が必要となります。
以下項目にて、信用保証協会が利用できる銀行の一覧を紹介します。
信用保証協会利用なら以下銀行が絶対!
普通銀行
- 足利
- 阿波
- 伊予
- SBJ
- 北日本
- きらぼし
- きらやか
- 群馬
- 京葉
- 埼玉りそな
- 静岡
- 静岡中央
- 常陽
- 大光
- 第四
- 千葉
- 千葉興業
- 筑波
- 東京スター
- 東邦
- 東和
- 徳島大正
- 栃木
- 八十二
- 東日本
- 百十四
- 北越
- 北陸
- みずほ
- 三井住友
- 三井住友信託
- 三菱UFJ
- 武蔵野
- 山口
- 山梨中央
- 横浜
- りそな
信用金庫
- 青木
- 朝日
- 足立成和
- 青梅
- 亀有
- 川崎
- 興産
- 小松川
- 西京
- さわやか
- 芝
- 湘南
- 城南
- 城北
- 昭和
- 巣鴨
- 西部
- 世田谷
- 滝野川
- 多摩
- 東栄
- 東京
- 東京三協
- 東京シティ
- 東京東
- 東京ベイ
- 飯能
- 目黒
- 横浜
政府系金融機関
- 商工組合中央金庫
信用組合
- あすか
- 東
- 共立
- 江東
- 七島
- 青和
- 全東栄
- 第一勧業
- 大東京
- 東浴
- 中ノ郷
- ハナ
- 文化産業
漁協・農協系統金融機関
- 東京都信用漁業
- 共同組合連合会
- 東京都信用農業
- 協同組合連合会
法人口座の開設は難しくなってきている?その理由とは。
実は近年、法人口座の開設が難しくなってきているという話があります。
なんでも、振込詐欺や犯罪などのマネーロンダリングを撲滅るべく、新たに立ち上げた会社や怪しい会社には口座開設は行わないよう国から制限をかけられているとか。
いい迷惑ですね。。。
とはいえ、きちんと書類を用意し、業態などを説明する場があれば、問題なく口座開設は行うことができます。
口座開設は起業するにあたって必ず必要なものとなりますので、頑張って開設まで進めましょう。
総合的におすすめ銀行口座とは
銀行口座を開設するときは、自社の営業所や本社の所在地に近い銀行を開設するのがお勧めです。
一度開設すれば融資や担当者さんとの打ち合わせなども行うことになりますので、可能な限り近い銀行で行うのが良いと思われます。
メガバンクとして三井住友や三菱UFJ、みずほなどは各土地に支店がありますので、口座開設に協力してくれると思われます。
特に、以前はメガバンクより地銀のほうが起業に協力的という印象がありますが、最近ではメガバンクのほうが協力体制を強めてきているらしいです。(この記事を書いている私べーやんも地銀は全滅してメガバンクさんにお世話になっています。)
ネットバンクは不要?メリットとデメリットとは?
上記で解説したことを考慮すると、可能な限り都市銀行か地方銀行の口座は確保しておきたいところです。
もしメガバンクや地銀が開設できたら、ネットバンクは不要なのか?
そんなことはありません。ネットバンクにも様々なメリットとデメリットがあります。
◆メリット
- 口座開設しやすい
- 手数料が安い
- 独自の融資制度あり
メリットとしてはやはり口座開設のしやすさです。メガバンクや地銀と比較して開設はしやすく、断られることのほうが少ないと考えてよいでしょう。
そして実店舗を持っていない分、人件費などを抑えられることから各取引に発生する手数料が安く設定されています。場合によってはメガバンクの半額以下の設定となっている場合も。取引数が増えれば増えるほどお得になってきます。
さらに公的融資の実施先としては認められていませんが、各ネットバンクが独自に融資制度を設けていることもあります。
特にジャパンネットはfreeeeeと提携しており、本来なら企業として2期分の業績情報を提出する必要がありますが、会計freeeeeを利用していれば、そのソフト上で半年分の会計情報を基に融資を実施してくれます。
ネットバンクには実店舗ありと比較するとスピード感が段違いにいいと言えます。
◆デメリット
- 公的融資は受けられない
- 企業としての信頼度が低くなる
- 実店舗が無い
先ほども説明しましたが、日本政策金融公庫や保証協会付きの融資などを実施することは不可能です。残念ながらこれはメガバンクや地銀など、実店舗が無いと利用はできません。
そして実店舗が無いからこそ、直接赴いて対応をお願いすることができず、ネット環境が無い状態では1円たりともお金を動かすことができません。一応キャッシュカードは発行されるので、無くさないように大事に保管しておきましょう。
これはあまりデメリットとは言いにくいですが、世間的な信頼度はメガバンクよりは低くなります。
昨今ではネットバンクも一般で主流になってきましたので、そこまで気にする必要はありませんが。
まとめ
銀行口座の開設は起業するにあたって必要となるものです。
融資を検討しない場合はネットバンクでもよいですが、融資が必要な一人社長は、上のリストを基に近くの銀行に出向いて開設してもらえるよう話に行きましょう。
近年ではメガバンクなどでもオンライン上で口座開設手続きができるようになってきましたが、まだまだ実店舗でのみ対応している銀行もあります。
まずは近隣の銀行を全て調べて、申請方法を把握しておきましょう。