本記事では、起業に向いている人と向いていない人の違いについて紹介したいと思います。
会社は書類を出せば誰でも設立することが可能ですが、会社を経営していくうえでは向き不向きがあります。起業する上で自身の性格が向き不向きどちらに寄っているのかを観てから、起業するかどうかを検討してみましょう。
起業には向き不向きがある
そもそも、起業するということ自体に経営者の性格で向き不向きなどあるのでしょうか?
回答としては、あります。
社長というものを特別な職業と考えず、営業や事務と同じように一つの職業だと考えれば、適材適所というものは必ずあります。
引っ込み思案な人を営業に配置したり、PCを使えない人を事務に添えても良い働きをしませんよね。
社長業も同じことで、向いている性格向いてない性格はあるのです。では実際に起業に向いている性格とはどのようなものでしょうか?
起業に向いてない人
まず初めに、起業に向いていない人の性格を紹介します。
ネガティブな考え方
物事に対して常にネガティブな人は起業に向いていません。社長業は常に何かの選択をしなければならない立場にあります。その選択一つで会社としての方針が決定してしまいます。
もちろん事業などに対して常にリスクを考慮して動くことはとても大切なことですが、許容できるリスクに対してネガティブに考えすぎて動けなくなっては意味がありません。
また、会社のトップがネガティブでいすぎると、下の人にも影響を及ぼしてきます。会社として進むべき道を選択するときはなるべくネガティブな考えは止めましょう。
人のせいにする
何でもかんでもなにか起きるとすぐ人のせいにする人は起業に向いていません。
社長は会社の方針を決めたりなど、重大な決断に迫られる場面も多く、責任を負う立場にあります。その責任を放棄し、誰かのせいにしていては社長としての責務を全うできておらず、そして誰もついていきたいなんて考えないはずです。
完全に無責任で、何かあればすぐ部下のせいや外部のせいにする社長の下で働きたいですか?私なら嫌です。
この手の人は権力を持たせると一番危ない存在で、社内にいる場合は要注意です。上司になった場合は特に注意。
自分の手柄や利益のために部下を切り捨てるような人間は必ず痛い目に合うでしょう。
自己中心的
場合にもよりますが、自己中心的な社長も起業家としてはあまり優秀ではありません。数ある会社の中には、社長が飛びぬけて優秀でワンマン会社となっているところもありますが、=自己中心的というわけではありません。
会社の利益を自己中心的に利用したり、自分が気に入らないからと内政を強めていては、伸びるものも伸びなくなります。
過去に社長が自己中心的過ぎて幹部たちがついていけず、部長職の8割が同時に退職したなんて会社も目の当たりにしてきました。
そして会社の利益を自己中心的に使用することも、法律上は別に問題はありません。
ですが、使い方というものを社員は観ているものです。会社の売り上げがあまりよくない状態で、高級な会社など購入していたら、社員としてはあまりいい感情は沸きませんよね。
優秀であればあるほど自己中心的でもよいと思いますが、とても人を選ぶものだと覚えておきましょう。
熱意が弱い
起業したり会社を運営していくという行為自体、とてもエネルギーを使うものです。特に起業はひたすら書類仕事で、同じような書類を何枚も何枚も作成したりと、とても地味で労力の掛かる作業が多く、絶対に起業したい、会社を盛り上げて売り上げを伸ばしたいと熱意がないとうまくはいきません。
新しい事業を立ち上げたところで、熱意もなく適当にやっていては、うまく行く可能性は格段に下がります。
また、熱意や破棄が無いトップというのは、総じて下からも舐められてしまい、会社としての締まりが悪くなります。
会社の規律というものを乱されていては足並みをそろえることはできませんので、熱意のある経営者を目指しましょう、
起業に向いている人
では次に起業に向いている人の性格を紹介します。
ポジティブな考え方
何事にもポジティブな考えを持てるようになると、生活のあらゆることを商売に結びつけられたり、会社を運営していくうえで必ず訪れる逆境にも負けないで進むことができるでしょう。
自身に起こりえることにはすべてに意味が存在する、そうポジティブに考えられれば、もし会社の経営が困難となるような場面が来ても、乗り越えるための意味を見出して、負けずに戦うことができます。
また、新しい事業に対して、ネガティブな意見を持ちすぎるとただただとん挫させるてしまうだけですが、ポジティブに考えがあれば、どこがだめでどこに勝算があるのかを明確化し、収益化に転換させることが可能です。
どんなことであれ、後ろ向きな人と前向きな人とでは、見える世界もできることも変わってきます。
もちろん、慎重なのと無鉄砲なのとは別物なので、そこは気を付けましょう。
原因を明確にできる
何か問題が起きた時に、冷静に原因を明確化できるかどうかは起業する上でとても重要なスキルです。
事業がうまく行かなかったとき、社内で不祥事が起きた時、人が集まれば問題は次々に発生するものです。
問題が起きるたびに、どの部分を問題の原因だと特定して削除するべきか、意外と難しい判断だったりします。
人は問題が発生すると自分に責任が来ないように取り計らってしまうものです、真実が必ず自身へもたらされるということは絶対的ではありません。
得られた情報の中から原因を特定し、その部分を切除するスキルは人の上に立つうえで必要なスキルとなります。
自己犠牲的
完全に自己犠牲な人では少し心配になりますが、熱中してしまって仕事一辺倒、仕事のために他の時間を全て使ってしまうといった自己犠牲的な人は、周りと比較して作業量や熱意が圧倒的に違ってきますので、起業しても成功する可能性は高まります。
社員よりも社長のほうがバリバリ働くといった環境が出来上がってしまうと、社員も気を使って休まる時間が減ってしまうので、会社での作業が業務時間内などに抑えたり、自宅でも作業できる環境はそろえておきましょう。
そして社長は会社内で最も稼いでいる存在です。その稼ぎを自分の資産を増やすために使うことは大事なことですが、ギブの精神を持って社員たちへ還元してあげることも大事なことです。
自己犠牲というほどではありませんが、人に与えることでいずれ帰ってくる、その精神をもって会社を経営することが大事です。
勢いを持っている
事業とは時にスピード勝負な場合があります。
業界が活性化するのは一瞬の出来事ですから、事前にそれを察知して、まずはやってみるという勢いをもっているかどうかで生き残れる可能性は変わってきます。
新規事業に対して勝算があるかどうかを吟味することも大事ではありますが、時には勢いに任せてみることのほうが大事な瞬間は必ずあります。
成功するかどうかを考えるのはもちろん怖いですが、やってみないとわからないというポジティブな勢いを持っていて、率先して動いてしまうような社長のほうが、社員たちもついていきたくなるものです。
一人社長向きの性格とは?
会社を社長一人で経営していく場合は、常に冷静で、そのうえで無駄な作業を極限まで削れるクレバーな性格が必要となります。
作業を可能な限り外部に任せてしまい、自分は稼ぐための中心的作業をこなしていく、そして必要不要を判断できる必要もあるため、勢いがある必要はないかもしれません。
もちろん、一人での作業が増えることから、熱意は必要です。何か問題が起きた際にも冷静に早急に原因を明確化できる判断力、そして時には自己中的な考えも必要となります。
ずっと一人社長で会社を経営していく人と、従業員を雇う社長とでは、必要となる素質は違うのかもしれません。
まとめ
上記でまとめた全てが絶対に当てはまるということはないですが、起業して社長をするような人たちは、須らくエネルギッシュな人たちばかりであると言えるでしょう。
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